レインズが公表している中古マンション成約価格は、成約件数のすべてが網羅されているわけではないが、大まかな傾向がつかめる重要な数字だ。

2011年1月から2015年4月までの間の首都圏と近畿圏における中古マンション成約価格を重ね合わせたものが図3になる。

201505_02_01

このグラフからいくつかの事が見えてくる。

まず、価格上昇のタイミングであるが、首都圏マンションは2012年の秋ごろ、近畿圏は2013年に入ってからということがわかる。これは、価格下落時も同じような傾向があり、近畿圏におけるマンションの売り時・買い時は首都圏の動きを見ていればある程度予測がつくと、言えよう。

次に価格の上昇幅であるが、まだ価格が上がるとの予測もあるが、私の見解では、「そろそろ、天井に近い」と思っている。
現時点と価格上昇起点時の差をみると、首都圏では2012年秋から現在に平米単価約7万円、近畿県では2013年1月から約3.5万円上昇している。標準的な3LDKの広さである80㎡に換算すると、首都圏では、560万円、近畿圏では280万の値上がりとなっている。

東京23区と大阪24区のマンション価格には平均すると1.5倍~2倍の開きがあるから、近畿圏の方がやや値上がり感があるということになるだろうか。

吉崎 誠二氏
吉崎 誠二氏
  不動産エコノミスト 社団法人 住宅・不動産研究所 理事長   不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションを行う傍ら、全国新聞社、地方新聞社をはじめ 主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。

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