埼京線と武蔵野線が交差する武蔵浦和駅。池袋まで埼京線で約20分、新宿まで約25分、渋谷まで約30分、また埼玉県の中心地である大宮までも8分と通勤にはとても便利な場所です。

この武蔵浦和駅周辺は、以前本コラムでも書いた武蔵小杉エリアと並んでタワーマンションが多いエリアとして有名です。武蔵浦和駅周辺のタワーマンションは、その多くが駅前再開発事業の一環として建築されたものが多いようです。

武蔵浦和のタワーマンション第1弾は、駅西口の再開発で誕生した1998年竣工のラムザタワーでした。駅からデッキで直結している27階建てのタワーマンションに加えて別棟でオフィス・商業施設があります。なお、再開発ディベロッパーはJR東日本とリクルートコスモス社でした。

その後続けて、東口の再開発が進みます。再開発で誕生する2001年に竣工したライブタワー武蔵浦和は地上38階建て、駅のロータリーに隣接する大変利便性のいいタワーマンションです。このマンションは、さいたま市の中で最も高いマンションで、埼玉県の中でも2番目に高いマンションとなっています。こうして書くと、武蔵小杉エリアよりも前からタワーマンションが建ち始めていたことが分かります。

その後も、野村不動産のプラウドシリーズのタワーマンションが3つ、それ以外にもいくつかのタワーマンションが存在するタワーマンション銀座となっています。

 

それでは、マンションリサーチ社のデータを使って分析をしてみましょう。
上図は武蔵浦和エリアのタワーマンションの平米単価の推移と武蔵浦和駅があるさいたま市南区の地価公示の推移を重ねたものです。(ここでは、タワーマンションは25階以上と定義しています。また駅から10分以内のマンションに限定しています。)

これを見ると、2013年から現在まで概ね平米単価は上昇を続けています。2013年は平米単価が60万円弱ですので、標準的なファミリータイプである70㎡では約4,200万円でした。2018年には平米単価が約70万円になっていますので、約4,900万円20%弱の値上がりです。

ちなみに、オレンジの線で示した地価公示は概ね30万円弱で微増といった状況です。

 

これを前年対比で見ると、平米単価は2014年、2016年、2017年は4%~8%のプラスですが、2018年はマイナスになっています。地価公示は微増が続いています。

こうしてデータを見ると、武蔵浦和エリアのタワーマンションの価格は、今後あまり上昇しないと思われます。もしかすると、少し下落基調になるかもしれません。買うのなら少し待って、売るのなら今が売り時なのかもしれません。

吉崎 誠二氏
吉崎 誠二氏
  不動産エコノミスト 社団法人 住宅・不動産研究所 理事長   不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションを行う傍ら、全国新聞社、地方新聞社をはじめ 主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。