沖縄のマンション市場が活況を帯びています。
どのくらいマンション価格があがったのか、いつものようにマンションリサーチ社のデータを分析しながら、見ていきましょう。本連載で何度か書きましたが、マンション市況分析は、ブレの大きい新築マンションデータで見るのではなく、中古マンション価格で見るのが一般的ですので、今回も中古マンションデータを中心に見ていきます。

 

沖縄県内の人気エリア

沖縄県の人気エリアは那覇市の新都心エリア(おもろまち)や小禄エリアなど、モノレール(ゆいレール)や国道が通るゾーンです。この2つはともに、米軍が軍用地として利用していた場所が返還された地域で、1980年代~2000年代前半に開発された新興開発地域として、ショッピングモールが街の中心にあり、便利で綺麗な街づくりになっています。また、これらの2つの新興開発エリアの周辺部も人気です。

これら地域のマンション価格はもともと人気で高かったですが、現在はさらに価格上昇しています。こうしたエリアの地価上昇、さらにはマンション適地不足から、近年の新築マンションは、那覇から北上して浦添エリア、さらに北上して宜野湾エリアに建設されています。また、逆に那覇中心から南へ那覇空港を超えてた、埋め立てエリアである、豊崎、西崎地域にも新築マンションが建てられています。

 

売買が活発な沖縄県内のマンション

沖縄県内の中古マンションの売出し件数は、年々増えています。

(図1)沖縄県 中古マンション売り出し件数推移

 

図1は、マンションリサーチ社のサイト(マンションナビ<https://t23m-navi.jp/>)で収集している沖縄県内の中古マンションの売出し件数のデータです。これを見ると明らかなように、2015年以降大きく増えています。新築マンションもかなりの数が建てられていますが、それと同じく中古マンション市況も活況のようです。

 

沖縄のマンション価格はどの程度上昇したのか

図2は、中古マンション価格の推移を示したものです。

(図2)沖縄県 中古マンション平均価格

 

こちらも2016年頃から急上昇しています。2011年には平均単価が1,676万円だったものが、2017年には2,771万円になっています。実に1.65倍にもなっています。図1にあるように、2017年には703件もの売出し物件があり、その平均が3,000万近くになっています。沖縄のマンションだけ、ずば抜けて大きいマンションが多いというわけではありません。広さがだいたい同じとして、名古屋や大阪市内の中心部には及びませんが、名古屋・大阪市内の一般的なエリアの価格水準です。

(図3)沖縄県 中古マンション㎡単価

 

これを、平米単価にすると図3のようになります。

2011年以降右肩上がりで上昇を続けており、2011年には23.6万円、一般的なファミリータイプの広さである70㎡換算で、1652万円だったものが、2017年には39.0万円(70㎡換算で、2730万円)に急上昇しています。

(図4)沖縄県 地価公示(住宅地)と中古マンション㎡単価の前年対比

 

図4は、平米単価の増加率と地価の上昇を比較したものです。

沖縄県内の住宅地地価は5年連続上昇しています。一方、中古マンション価格は、上昇率に波があるものの7年連続の上昇となっています。

こうしてみると、沖縄県内のマンション市況が活況であることが分かります。

 

吉崎 誠二氏
吉崎 誠二氏
  不動産エコノミスト 社団法人 住宅・不動産研究所 理事長   不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションを行う傍ら、全国新聞社、地方新聞社をはじめ 主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。

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