マンションリサーチ総合研究所

【第35回】福岡市内における中古マンションの築年別価格

マンションリサーチ社が保有する中古マンションデータのうち、福岡市内のデータは3980戸(2015年8月5日現在)。それらの分析を行ってみたい。

まずは、築年とマンション価格についてから検討してみる。
築年と中古マンション価格をグラフにしてみたのが図1である。
R2の数字が0.84となっているので、築年(築後経過年数)と価格には強い相関があると言える。

(図1)築年数別 売買平均平米単価

(図1)築年数別 売買平均平米単価

どのエリアにおいても、築年数の浅い物件は、グラフにひかれたR2の線よりも上に飛び出る形となる。築年数の浅い物件にはプレミアムがついているということだ。福岡市内の物件において、中古マンション購入者の視点で言えば、2012年よりも新しい物件は割高と言えるだろう。
一方、1960年代、70年代前半の物件は、市内中心部にあることが多く立地がいいので、線よりも出ている。
また、築40年を超える物件は、低層物件が多く価格に含まれる敷地割合が大きい。また、建て替える可能性もあり、その際に安く買った物件が新築物件になり、持ち分割合に応じて割り当てられるとするならば、お買い得感があるのかもしれない。

以前書いた本コラム(第13回)で、名古屋市内エリアで特徴的なデータが見られた、用途地域と中古マンション価格の関係について見てみよう。

(図2)用途地域別 売買平均平米単価の比較

(図2)用途地域別 売買平均平米単価の比較

単価が高いのは、商業地域と近隣商業地域という、中心街に線引きされた用途地域にあるマンションだ。それ以外の大きな特徴は福岡市内では見られない。
名古屋や東京23区で特異なデータが見られた工業地域、準工業地域においては、福岡市内では低い価格となっている。

(参考) 用途地域

(参考) 用途地域

(参考)徒歩区分別 売買平均平単価の比較

(参考)徒歩区分別 売買平均平単価の比較

(参考)天神駅・西鉄福岡(天神)駅からの駅数と売買平均平米単価

(参考)天神駅・西鉄福岡(天神)駅からの駅数と売買平均平米単価

(参考)駅別 売買平米単価の比較

(参考)駅別 売買平米単価の比較

この記事を書いた人

吉崎 誠二
不動産エコノミスト
社団法人 住宅・不動産研究所 理事長 
吉崎 誠二

早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。
立教大学大学院 博士前期課程修了。
㈱船井総合研究所上席コンサルタント、Real Estate ビジネスチーム責任者、基礎研究チーム責任者 等を経て 現職。
不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションなどを行うかたわら、全国新聞社、地方新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。
著書:「データで読み解く 賃貸住宅経営の極意」(2016年2月)「2020年 大激震の住宅不動産市場」(朝日新聞出版)「消費マンションを買う人、資産マンションを買える人」(青春新書)等10冊。多数の媒体に連載を持つ。
公式サイト:http://yoshizakiseiji.com/
社団法人 住宅・不動産総合研究所:http://www.hr-i.jp/


2015年9月11日
レポート