マンションリサーチ総合研究所

【第18回】東京23区 どの区に存在するマンションが経年しても値段が下がりにくいか?①

今回と次回、次々回は、東京23区内に存在する分譲マンションを区別で、築年数(建築竣工年)と募集価格について検討してみたい。

今回は、次回の前提として、2014年12月時点における中古マンションの募集価格を23区別に集計したので、見てみよう。

201501_01

2014年12月31日実時点で、マンションNAVIがデータ収集できている東京23区内の売り出し物件は約480万件で、その募集価格の平均は ㎡あたり 84万4450円、坪換算(3,3㎡)では約278万円となった。これは、日本国内で圧倒的に高い数字だ。 その理由として、地価が高いことはもちろん、人口増により物件の希少価値が上がり価格が大きく下落することがないことが、まず挙げられる。さらには、東京都下においては2000年代に入ってからの新築マンション(とくに大型湾岸タワーマンション)建設ラッシュから10年近く経とうとしており、そろそろ売りに出始めている。こうした築浅物件が価格を上げていると考えられる。

区別に見てみると、最も高いのは港区の㎡あたり136万円で、次いで、渋谷区の123万円、千代田区の121万円と続く。

23区内での下位は、足立区52.7万円、次いで葛飾区52.75万円、江戸川区56.7万円と続いている。上位3エリアの40%程度の価格ということになる。

あくまでも、その時点で販売されているマンションの平均㎡価格ということなので、すべてを網羅しているわけではない。特に上位エリアでは、エリアの標準的な物件よりも高い数字だと思える。しかし、ながら、かなりの件数があるので、エリア間の比較ということであれば、大まかの傾向がつかめることだろう。

次回以降は、エリアごとの経年の価格下がり具合を比較してみたい。

この記事を書いた人

吉崎 誠二
不動産エコノミスト
社団法人 住宅・不動産研究所 理事長 
吉崎 誠二

早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。
立教大学大学院 博士前期課程修了。
㈱船井総合研究所上席コンサルタント、Real Estate ビジネスチーム責任者、基礎研究チーム責任者 等を経て 現職。
不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションなどを行うかたわら、全国新聞社、地方新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。
著書:「データで読み解く 賃貸住宅経営の極意」(2016年2月)「2020年 大激震の住宅不動産市場」(朝日新聞出版)「消費マンションを買う人、資産マンションを買える人」(青春新書)等10冊。多数の媒体に連載を持つ。
公式サイト:http://yoshizakiseiji.com/
社団法人 住宅・不動産総合研究所:http://www.hr-i.jp/


2015年1月14日
レポート