マンションリサーチ総合研究所

【第1回】東京23区の約26,000棟の徹底分析

①~東京23区のマンションの平均~

「駅から自宅マンションまで徒歩10分くらい歩くのって、標準的なの?」

マンションを購入しようとしている夫婦の会話。「毎日の通勤で駅まで10分歩くのってしんどいなぁ」

「みんな、それくらい歩いているわよ。」 さて、鉄道交通網が発達している東京23区において、駅からの徒歩時間は何分が平均なのでしょうか?

マンションリサーチ社では東京23区に所在する約26万棟のマンションデータを所有しており、それらを様々な角度から分析している。それらを一般の方から専門知識の豊富な業界の方までがご興味を抱くよう加工し、定番レポートとして発信する予定としている。その第一弾として、「23区マンションの平均」というテーマで検証してみたい。

これから不動産を買おうと考えているユーザーの方々の参考になると思う。(データは、3月31日時点のもの)

まず、マンションは何よりも立地といわれることが多いようなのでで、マンション所在地の駅からの徒歩時間(業界の慣例により、1分=80M)の平均を分析した。

平均時間は8分。「マンションを買うなら駅から10分以内」と決めている方も多いよう、だいたいその感覚は平均的と言えるだろう。東京23区内は、地下鉄、私鉄とも世界一充実していると言われていますが、そのことが物語るかのように、多くのマンションは駅から徒歩10分以内の立地という事になります。

次に建物に関することでは、まず築年数。平均は22年2か月。(あくまでも築経過年数の平均値ですので、全マンションの中央値(Median)とは異なる。) 現在を2014年3月末日としてみると、1992年2月がちょうど平均となり、それよりも前ならば古いということになる。

建物について見てみると、階数の平均は8階建て、1棟あたりの戸数は51戸という事になった。

2000年辺りから、大規模なマンションやタワーマンションが増えており、1棟当たりの戸数、階数とも平均値が上がる傾向にある。大規模マンションが増えると、共用部が充実していたり、各住戸あたりの管理費が低く抑えることができることが多いので、依然人気があるようだ。

気になる、マンションの売買価格(中古マンションとして売りに出されている価格≠成約価格)の平均を算出すると、約50万8千円(㎡あたり)となった。これを坪に換算すると約168万円となる。1住戸あたりの広さの平均は残念ながら現在集計中だが、例えばこれを60㎡とすると、3000万円超、70㎡だとすると、3500万円超となる。築年数22年が平均だから、感覚値に近い数字だろう。

これらをまとめて、表にすると以下のようになる。23区の平均的なマンションの姿がこれだ。

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この記事を書いた人

吉崎 誠二
不動産エコノミスト
社団法人 住宅・不動産研究所 理事長 
吉崎 誠二

早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。
立教大学大学院 博士前期課程修了。
㈱船井総合研究所上席コンサルタント、Real Estate ビジネスチーム責任者、基礎研究チーム責任者 等を経て 現職。
不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションなどを行うかたわら、全国新聞社、地方新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。
著書:「データで読み解く 賃貸住宅経営の極意」(2016年2月)「2020年 大激震の住宅不動産市場」(朝日新聞出版)「消費マンションを買う人、資産マンションを買える人」(青春新書)等10冊。多数の媒体に連載を持つ。
公式サイト:http://yoshizakiseiji.com/
社団法人 住宅・不動産総合研究所:http://www.hr-i.jp/


2014年7月1日
レポート